MASKBOOK GALLERY JAPAN
JELLIFICATION
BY LITTLE ARTISTS LEAGUE (LUMICO HARMONY, AIMEE ISOBE, MIOKO MOCHIZUKI)
Yokohama, Japan
新型コロナウィルスという目に見えない脅威にさらされ、世界中の人が自宅隔離を余儀なくされている2020年。今まで当たり前だった自由な外出がリスクに変わり、隔離社会での生き方を新たに模索せざるを得ません。クラゲが海を浮遊する様は、マスクを装着することで我々が外出できることに重なります。 また環境問題により、大量の種が絶滅危惧される時代に相反したクラゲの増殖は、現代の惨状を皮肉にも映し出していると言えます。クラゲの捕食者であるマグロやウミガメが減少し、海洋の「ジェリフィケーション(クラゲ化)」が進んでいます。わずか数センチのプラスチックごみでも、クラゲの繁殖コロニーとしての機能を果たすことができるそうです。 ソーシャルディスタンスを確保する必要がありながらも、我々は精神的なつながりや交流を求めていて、新しい形のつながりをクラゲの触手で表現しています。
花と呼吸
BY THATINA
Tokyo Japan
世界中のハチの数が減り、貴重な存在になっているということはご存知ですか?温暖化の進行、農薬や殺虫剤の使用、花粉減や蜜源植物が乏しくなってきた事が要因とされています。健康志向の食への意識が高まる一方で、ハチがいなければ世界中の農業は苦境に陥いり、食物の生産が困難になり、より高価になっていくでしょう。ミツバチは、天然の抗生物質が塗られた一つの巣に集団で生活しています。新型コロナウィルスの出現により、私たちは集団で生活しながらも分離感を味わい、戸惑いと共に未来へ進もうとしています。そんな時に思い出したい大自然の中で呼吸した時のホッとした感覚、大地に花を咲かせることで帰還するかもしれないハチへの想い、私に羽があるのなら、大切な恋人、友達、家族のもとへ今すぐにでも飛んでいきたいという想い、それらを、巣を飛び立ち海と大地を越えて花へ向かうハチで表現しました。
NEW KAMEN-RIDER SUPERPOWER
BY MINATO KAMEN
PHOTOGRAPHED BY YURIKO KATO
Yokohama, Japan
The new Kamen Rider's superpower can combat the evil virus and world's problems.
Kamen Rider is originally designed from a grasshopper. I chose him to show that we need to protect the green soil for the insects including grasshoppers. Sustainable agriculture without chemical fertilizers would be one of the solutions.
Think about the ocean!
Let's stop littering and reduce plastic consumption!
BY YURA & KSENIA GOTO
Yokohama, Japan
海と海の生き物について考えましょう!
ポイ捨てをやめて、プラスチックの使用を削減しましょう!
見つけたゴミを拾います。
PLASTIC SEA
BY AKANE
Yokohama, Japan
BY MIKI WADA
Yokohama, Japan
THE BIRD
BY LUMICO HARMY
Tokyo, Japan
パンデミック時、マスクの装着が必須となった2020年。マスクを装着していなければ、外出することも難しい時代。マスクは鳥にとっての羽とも重なり、マスクが自由のキーファクターとなった。顔の下部を覆ってしまうマスクは、その本来あるべきものがそこにあるも見えない事態となり、人々を惑わしている。喜怒哀楽、口から表情を読み取りたい人々に、元来から喜怒哀楽を表現しない口を与えることで、人々はその困惑からも解き放たれるのである。
やりたくない、もしくはやろうと思っていない人にアクションさせるためには、動機づけが必要。例えば、マスクを付けたくない人には付けたくなるようなマスクを。そういう一つ一つのアクションのアフォーダンスを仕掛けていきたい。
CORAL REEF
BY MIOKO MOCHIZUKI
Yokohama, Japan
私には酸素が必要なのだから
BY DALIA HARMONY
Tokyo, Japan
喘息で、常にきれいな酸素を求め続けている。目に見えない空気には様々なものが含まれており、私はそれを選別できる専用の吸い込み口を取り付け、酸素が体内に満たされ血液が漲る喜びをマスクに込めた。
フレッシュな空気を得るためにグリーンを育てます
身を削るもの
BY AMELIE HARMONY
Tokyo, Japan
小学校へ通うようになり、毎日鉛筆の削ったゴミを箱にしまっている。好むと好まざるとも、我々は身を削って生きている。我々は看過していたそういった事象を、目を開いてもう一度見て再考すべきであるという意味が込められている作品。
周りを見渡して、どんなゴミが出ているのか、それは渡地たちの生活に本当に役に立たないのか本当にゴミなのか、話し合い、ゴミを減らす生活にシフトしていきたい。
COVID PROOF HOUSE
BY MIOKO MOCHIZUKI
Yokohama, Japan
新型コロナウイルスの影響で学校や幼稚園が休校・休園になった2020年3月。私は毎日娘たちと動物フィギュアのために自宅の観葉植物でツリーハウスを作って遊んでいました。このうさぎ小屋は私と5歳の娘の合作です。小屋に閉じこもっているウサギと外出できない自分たちが重なってみえたので、娘のウサギ小屋を借りてマスクにしました。ウサギと言えば、昔「裸足の1500マイル・Rabbit Proof Fence」という映画を見たのを思い出しました。1931年に家族から引き離され、先住民収容所に入れられた3人の少女が1500マイル(2400キロ)もの道を「ウサギよけフェンス」にそってひたすら歩き続けたという実話をもとに作られた映画です。「ウサギよけフェンス」とは、19世紀にイギリスから狩のためにオーストラリアに持ち込まれた24匹のウサギがわずか半世紀の間で8億もの数に爆発的繁殖し、その駆除のために作られたものです。大陸全体の生態学的災害を引き起こしたウサギと全世界を襲うCOVID-19が重なります。環境問題も、人権問題も私たち人間が生み出した問題であり、目を背けてはならない問題であることを再認識しなくてはなりません。
人間が生み出した問題から目を逸らさない。