やさしさを寄せたい「やさしさの循環」

小澤：一般社団法人のMAOTHERの立ち上げの気持ちは、「活躍するママの応援と、困っているママの支援を通じて、世界中のママを笑顔に」というもので、活躍するママの応援と困ってるママの応援をしたいと思いました。まずは不要になったアパレルアイテムをドネーションしていただき、DMドットコム様のオークションページ内でオークションを実施し、売上の一部を熊本市長に災害義援金として届けることができました。

自分が苦境を味わったからこそやさしさを受けたら嬉しいと純粋に思え、他の方にもやさしさを寄せたいという思いが強まりました。しかし、自分が無理しても続かないと思うのです。自分も楽しみながら、その中で応援するスタイルを作り上げていきました。例えば、チャリティーイベントではプロのカメラマンの撮影写真を提供したりと、新たな負担をかけずに楽しみながら応援できるという良い「やさしさの循環」が生まれていて嬉しいです。

ルミコ：具体的な活動としてはどんなものがありますか？
小澤：2017年より、年に一度MOTHERの主催イベントを開催してきました。ママが楽しめるイベントでその売上の一部を寄付したりというふうに。2021年からはそのイベントを百貨店で開催するようになりました。8月8日を「MOTHERチャレンジの日」と制定し母たちがアクションを起こすきっかけ作りを続けています。最近では、ファッションブランド「Tory Burch（トリー バーチ）」でも、ママたちの活躍の応援のためにMOTHERチャレンジやトークイベントなども実施させていただいています。

「やさしさの花」のプロジェクトも「やさしさの循環」 

小澤：親子ともどもLITTLE ARTISTS LEAGUEのファンでいつも、ワークショップ参加できるかなとカレンダーとにらめっこしているんです。本展覧会のお話をお伺いした時も感動しました。

うちの子どもも三者三様で、子どもそれぞれ向き合い方があるんですよね。やってみようと思っても上手くいかないとやめちゃう様子をそばで見ていて、それでもアートってとても大事だから、LITTLE ARTISTS LEAGUEのイベントに参加したりして、でもやってみようというきっかけになることを期待しています。ワークショップでは、様々な方と一緒に制作するスタイルで、年齢問わず道具を譲り合ったり、作品鑑賞では褒めあったり、まさに「やさしさの循環」が生まれる場所だなぁといつも感じています。だから今回の「やさしさの花展」と関連イベントは大注目ですね。どれも参加したい！

●やさしさとは、応援すること

「やさしさは循環する」とも考えてたのですが、このインタビューを通じて浮き彫りになったのは、私が考える「やさしさとは、応援すること」だなぁということです。支援と応援って言葉が似ていますが、支援ではなく応援。その人が立ち上がって頑張っている姿に心打たれますし、応援したいなぁといつも思ってしまうんです。