
Our Community
日本社会で生きづらさを感じて育つサードカルチャーキッズとその家族のためのアート活動。
Creative Diversity
LITTLE ARTISTS LEAGUE は発足以来、両親の国籍や文化とは異なる国で成長するサードカルチャーキッズ(以下略TCK )とその家 族を対象としたアート活動を行ってきました。TCKたちは「みんなと一緒」でなければ生きづらい日本社会の中で、自分だけが違うこ とに葛藤を感じながら暮らしています。でも自分と境遇が似ている人の存在や、正解のないアートで個性を強さを変えていくことができます。LITTLE ARTISTS LEAGUEのFoundersはTCKを持つ親として、多様化が進む現代の日本にTCKとその両親のためのコミュニティーは不可欠であると考えています。外国籍児童、海外につながる児童が1万人以上生活する横浜でも、多くの文化活動が日本語のみで広報・実施される現状があります。そんななか、LALは共通言語としての英語で活動する希少なアート団体です。LITTLE ARTISTS LEAGUEは約150組のTCKファミリーからなるコミュニティーで、団体のメンバーは、イギリス、フランス、ドイツ、フィンランド、ポーランド、イスラエル、ルーマニア、ウクライナ、ロシア、ガボン、アメリカ、カナダ、ブラジル、コロンビア、インド、タイ、香港、台湾、韓国など多国籍です。横浜インターナショナルスクー ルと連携して美術を学ぶ高校生がボランティアとしてLALの活動に参加したり、HORIZON JAPAN INTERNAITONAL SCHOOLの文化祭出展やアフタースクールのプログラムを提供したりすることで多文化コミュニティーにアウトリーチも行っ ています。LALは横浜の外国人コミュニティーと直結したパイプラインを持ち、日本に暮らす外国 人ファミリーのニーズや悩みを直接汲み取ることができる体制を持っています。文化、言語の壁をこえ、人と人をつなげることができるが芸術。私たちはアートを通じて日本の未来を担う子どもたちが、多様性を受け入れ、世界に向かって表現しようとするグローバルマイン ドを育む活動にこれからも取り組んでいきます。
Testimonials
Martha /Colombia-Canada
私たちは 横浜在住の日本人の夫、コロンビア系のカナダ人の妻と6歳の息子と4歳の娘からなら、ミックスルーツの4人家族です。リトル・ア ーティスト・リーグには発足当初から継続的に参加しています。LALのワークショップは子どもたちのクリエイティビティを促し、自主性をのばしてくれます。たくさんの温かい多国籍の家族たち が集まるLALは私たちの居場所であると感じことができます。 子どもたちはLALでいろんな画材を試すことが大好きです。LALの先生たちは子どもたちが思いっきり手を汚して自由に作品作りに取り組むこと ができる環境を用意してくれます。LALの多文化・多国籍のコミュニティーと交流し、子どもたちが英語でクリエイティブな活動を経験できる機会 は貴重です。これからもLALが私たちのような家族のために、イノベーションの場所を提供し続けてくれることを願っています。
Christlle /FRANCE
私たちはアートが大好きな横浜在住のフランス人と日本人の家族です。娘が2歳になった時にトドラー向けのアート教室を探していてLALを見つけました。 以来たくさんのワークショップに参加してきました。絵画、コラージュ、陶芸、モービル作り、モザイクアー トなど様々な材料や手法を使うワークショップは、娘にとっても私にとってもどれも楽しいものばかりです。LALでは毎回異なるアーティストについ て学びます。娘も「リトル・アーティスト」として彼女なりの表現を楽しんでいます。まだ2歳だったころ、彼女は自分の作品が仕上がったかど うかはっきりと自分で決めていたことに驚きました。小さいながらも自分なりの美意識があり、彼女はいつもミニマルな作品を好みました。 今まで彼女が一番好きだった制作は「ゴッホの星月夜を描こう」だそうです。「私はこの絵が一番好き。だって夜がとってもリアルに描けた から!」と誇らしげな表情で話しています。
Junko/ JAPAN
私と4歳になる長女はLAL発足時からたくさんのLALのワークショップに参加してきました。LALでは毎回異なるアーティストや手法をテーマに作 品を作ったり、また季節の行事に合わせてハロウィンにはパンプキンペインティングをしたり、イースターにはエッグペインティングをしたりと楽し いコンテンツが盛りだくさんです。小さい子どもたちを対象としながらも、たくさんの学びに溢れたワークショップです。私と夫は日本人ですが海外で生まれ育ったので家族の言語は英語で す。子どもたちもバイリンガルに育ち、グローバルな環境に親しんでもらいたいと思っています。LALでは英語でアートやクリエイティビティ、多文 化について学べる最高な環境です。現在2歳の双子の娘たちもいずれ一緒にLALに参加できる日を心待ちにしています。
Oana / ROMANIA
私たちは横浜在住のルーマニア人家族です。私たちは日本が大好きです。もちろん故郷が恋しくなることもありますが、ルーマニアに数週間里帰 りをすると、今度は逆に日本が恋しくなります。私たちにはまるで二つの大陸にそれぞれ帰る場所があるように思われます。 しかし15年以上にもなる日本での暮らしの中で、いまだに日本社会から疎外されていると感じることが多々あり、その感覚は時に私たちの生活 に影を落とします。特に日本で生まれ育ち7歳になった息子にとって「外国」というコンセプトは理解し難く、外国人として扱われることに彼は日 々苦悩しています。 そんな中LALは私たちにとってまさに救いの場所です。ここでは多様性と個性とクリエイティビティが祝福され 、世界の画家や美術史が好奇心ととも学べるからです。私たちはアートを通して自由に自己表現し、友人たちといろんな言語を使って交流を深めることができるLALの活動を、私たちの生活にバランスをもたらす一つのセラピーのように感じています。
Eunkyung/ SOUTH KOREA
韓国出身の私は日本人の夫とカナダで出会い、結婚以来日本に暮らし10年以上経ちます。7歳の息子は公立の小学校へ通っています。私 と夫は違った文化、環境で育ちましたが、子どもには多文化で多様な経験をたくさんさせてあげたいという強 い思いは共通しています。LALではたくさんの異なる文化を持った家族と出会うことができ、みんな思い思いにアートを通して自己表現をしてい ます。LALに通っていて一番よかったことは、息子が美術館やアーティストに興味を持ったことです。美術館で自分が知っている作品を見ると「この絵 知ってる!LALでやったね!」と誇らしげに言います。わたしたちは次回のLALでどんな作品を作るか、どんなアーティストに出会うかいつもとても楽しみです。
Ksenia / RUSSIA
私はロシア人で、バルト海にある古都、サンクトペテルブルグという街から来ました。夫は札幌出身の日本人です。サンクトペテルブルグはエルミタージュ美術館をはじめ、美術館とアートギャラリーがたくさんがある街で、私にとって美術館に行って、美術を楽しむことは日常でした。そのため、子供にもアートの面白さを伝えたいと思い、LALに通いはじめました。LALではアートの楽しさだけではなく、いろんな大事なことを子供に伝えることができます。一番にはこの世界にいろんな人がいるということ。アジア人が全員日本人ではないし、外国人が全員アメリカ人ではありません。顔、髪の毛、服のスタイル、話す言葉が違っていても、笑うこと、悲しむことは一緒です。人々は様々だから、いろんなアイディアが生まれます。LALのクラスは1時間ぐらいですが、その1時間は、私がゆっくりと子供と対話できる時間です。それは今の忙しい世界にはとても大切だと思います。